1964年11月3日、文化の日、福岡県福岡市天神の須崎公園内に、美術館と図書館の複合施設として福岡県立美術館の前身である福岡県文化会館が開館しました。建物は、当時数多くの公共建築を手掛けていた建築家・佐藤武夫(1899-1972)によって設計されました。1985年には、美術館機能と図書館機能が分離独立し、文化会館の建物自体は全面改装をへて福岡県立美術館として再スタートを切りました。文化会館時代の活動を礎としながら福岡県ゆかりの作家や美術動向について調査研究した展覧会を開催するのみならず、国内外の多種多様な美術表現を紹介する展覧会にも数多く取り組んできました。こうした活動を通して形成された当館のコレクションは、約1万点を数えます。 今も、須崎公園で展覧会をはじめとした様々な活動に取り組んでいます。
福岡県立美術館では、福岡県にゆかりのある作家の作品、福岡県内の美術動向に関わる作品を中心に収集保存しています。近世から近現代にわたる幅広いジャンルの美術資料を約1万点所蔵し、その調査研究の成果を企画展やコレクション展で紹介しています。