どんな美術館になるの?

museum

福岡市天神地区にある福岡県立美術館は、建設から半世紀以上経過し、建物の広さや機能に限界が生じていました。そのため福岡県は、県民の皆さんの大切な文化資産である美術品や美術活動を未来へとつなぎ、発展させるべく、新しい県立美術館を整備することとし、2021年に「新福岡県立美術館基本計画」を定めました。現在、この基本計画と福岡県が推進するワンヘルスの理念をもとに、新しい県立美術館の整備に取り組んでいます。

美術館が建設される大濠公園は、能楽堂や日本庭園、福岡市美術館などが点在し、近くには福岡城址もあるなど、福岡の文化と歴史が味わえる緑豊かな水景公園であり、様々な人々が集い、憩い、交流する場でもあります。

周囲の環境に恵まれ、天神の福岡県立美術館の歴史を受け継ぐ新しい県立美術館が、古くから文化の交流拠点である福岡で新たな歴史を紡ぎだし、誰もがワクワクできる美術館となるよう、県民の皆さんと共に歩みを進めていきます。


新福岡県立美術館基本計画

「新福岡県立美術館基本計画」(2021年)では、新しい福岡県立美術館の「目指す姿とコンセプト」を4つの柱にまとめています。

詳しくは「新福岡県立美術館基本計画」をご覧ください。


開館までのスケジュール


福岡県立美術館について

1964年11月3日、文化の日、福岡県福岡市天神の須崎公園内に、美術館と図書館の複合施設として福岡県立美術館の前身である福岡県文化会館が開館しました。建物は、当時数多くの公共建築を手掛けていた建築家・佐藤武夫(1899-1972)によって設計されました。1985年には、美術館機能と図書館機能が分離独立し、文化会館の建物自体は全面改装をへて福岡県立美術館として再スタートを切りました。文化会館時代の活動を礎としながら福岡県ゆかりの作家や美術動向について調査研究した展覧会を開催するのみならず、国内外の多種多様な美術表現を紹介する展覧会にも数多く取り組んできました。こうした活動を通して形成された当館のコレクションは、約1万点を数えます。 今も、須崎公園で展覧会をはじめとした様々な活動に取り組んでいます。


福岡県立美術館のコレクション(所蔵品)について

福岡県立美術館では、福岡県にゆかりのある作家の作品、福岡県内の美術動向に関わる作品を中心に収集保存しています。近世から近現代にわたる幅広いジャンルの美術資料を約1万点所蔵し、その調査研究の成果を企画展やコレクション展で紹介しています。