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【活動紹介】大濠公園日本庭園で樹木調査!

3月上旬、まだ冬の寒さが残る日。
建設予定地の日本庭園で、人知れず樹木調査が行われていました。
これは、これから始まる新県立美術館の基本設計を前に、現場の樹木の現状を知り、診断結果を設計内容に反映させるため、一部エリアを調査する、というものです。
一部と言っても、その数なんと300本以上!
これだけの本数を診察するのは、福岡県内の腕利き樹木医さんお二人。

記録撮影も行いました

どのように診察するかといえば、まずは幹の状態や枝の張りかた、勢い、色などを見る目診。
次に、樹皮を触ってみたり、幹を木槌で叩いて音を確認したり、揺すってみたりという触診。
そしてカルテに記入していきます。
さすがに樹木が相手なので問診はありませんが、私たちが病院で診察を受けるのと同じような方法で一本一本診察していくんです。
もちろん、ほとんどが元気な樹木なんですが、中にはもう枯れちゃったのかな、という木や、一部腐食しているのでは、という木もありました。

写真右の樹木医さんが手に持っているのが鋼棒(こうぼう)という器具。木の根っこ辺りや幹にブスッ、と差し込むと、健康な木であれば刺さりませんが、腐食していたりすると簡単に刺さってしまうのです。
このような診断を数週間かけて行っていくわけですから、大変なお仕事ですね。ありがとうございます。
風が強く身体の芯まで冷えるような日でしたが、樹木医さんが診察しながら交わす会話を聞いていると、植物に対する愛情がひしひしと伝わって来て、なんだか心が温かくなるのでした。

幹が鋭角なカギ型になっている樹木も
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