「大濠 START PROJECT」をよろしくお願いします。

2024.03.04

2029年度の開館を目指し進めている「新福岡県立美術館整備事業」。
県民の皆さんにもっと知ってほしい、もっと親しみや愛着を持ってほしい、何だったらいろいろ参加してほしい、といった私たちの願いから、事業名称に愛称を付けました。
その愛称は「大濠 START PROJECT」。

私たち福岡県新県立美術館建設室と、九州産業大学芸術学部ビジュアルデザイン学科　柴村毅彦研究室の共同で制作しました。
制作にあたったのは4年生の泉沢友乃さん、田中駿也さん、堤雄仁さん、松尾幸乃さんの4名。
学業の傍ら約1年をかけて制作していただいたこと、本当にありがとうございました。

2023年2月。
私たちの新県美への想いを、学生さんたちへ伝えるところから始まった共同制作。
名称を考えるのに苦労したと話す彼らは、なんと100以上もの案（名称だけでなくロゴも！）を考えたそうです。
やり取りを重ねながら何度もプレゼンを繰り返し、徐々にお互いのイメージを近づけていきました。
ひとつの形が見え出したかと思いきや、振り出しに戻ったことも…。
まさに紆余曲折、The long and winding road …

そして、やっと迎えたハレの日。
2024年2月9日、建設予定地に隣接する大濠テラスにて、服部福岡県知事と泉沢さん、田中さん、堤さん、松尾さんによる共同発表を行いました。
多くのメディアが取材に訪れ、やや緊張した面持ちだった彼らも、いざ共同発表が始まれば堂々としたもので、とても頼もしく感じられました。
関係者一同での記念撮影をしながら、4人への感謝の想いとともに、この愛称をしっかり育てていかないといけないな、という新たな想いも生まれてきました。

事業愛称「大濠 START PROJECT」は、今後この「できるまでサイト」をはじめ、新県美の開館までに行う広報活動やイベント、ワークショップ、その他機運醸成事業等で使用していきます。

共同発表後に、リラックスした雰囲気で行ったインタビュー映像を、後日当サイトにて公開いたします。お楽しみに！

＜「大濠 START PROJECT」愛称制作意図＞
○事業愛称は、新県立美術館建設地の「大濠」に、シンプルで力強さがある「START」を組合せました。
○「START」には、新しい県立美術館へ向けた「始動・始まり」という意味に加え、「ART」の文字を含んでいることから、「新しいアート活動の始まり」を意味しています。また、「新県立美術館がアートの発信地になってほしい」という想いも込めています。
○造形は、大濠公園の大池をモチーフに、中心から外側へアルファベット表記の頭文字（O・S・P）を重ね、造形の色とアルファベット表記の頭文字の色を対応させました。
○単純な円ではなく、不規則な形状が重なり、新県立美術館整備の活動が本格的に動き出す胎動を表現しています。
○色は、大濠公園の大池の水の青と木々の緑の中間色としました。
○同系色のグラデーションとなる４層の重なりは、波紋が広がっていく様子を表現しています。このプロジェクトが多くの人に広がり、県民の皆さまに整備段階から愛着と関心を持っていただけるように、との願いを込めました。

※新美術館のVI（ヴィジュアル・アイデンティティ／独自のシンボルマーク等）は、今後検討していきます。

＜関連リンク＞
福岡県ホームページ「知事の動き」／「事業愛称決定」
九州産業大学ホームページ「新福岡県立美術館整備事業」の事業愛称とロゴマークを福岡県と制作！