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ワークショップvol.2に向けて、vol.1での質問に追加で答えてもらいました。~前編~

今年6月に開催しました「新県美デザインワークショップvol.1~隈さんと語り合おう」では、抽選で選ばれた約280名の皆さんにご参加いただきました。
新県美の提案プランについて隈研吾さんからプレゼンをしていただいた後、参加者の皆さんから「隈さんに聞いてみたいこと」を受け付けましたが、ホントにたくさんの質問やご意見をいただいたので、時間の関係で当日は少ししか取り上げることができず、申し訳ない思いがしていました…。

そこで! vol.2の開催が決定した今、改めていくつかピックアップし、隈研吾建築都市設計事務所さんから回答をいただいております!!

なかなかの長文になりますので、前編・後編に分けてご紹介します。
まずは前編、「建物や機能」についてまとめました。
vol.2に向けての予習の意味も込めて、どうぞご覧ください。
(グループワーク参加希望の方は特に必読の内容ですよ)

質問ボード

注)質問は原文ママです。

《Question 1
話を聞いて考えた事になりますが…

Answer 1】
新県美でもキッズスペースは大変重要な場所であると考えており、メディアヴォイドや草香江ギャラリーと連動した様々な活動を可能とするような計画にできればと考えています。


Question 2
メディアヴォイドを取り入れようと考えた理由が知りたいです。また、そこに対するこだわり!

Answer 2
美術館の展示室は温湿度や光環境についてかなり厳密なコントロールが必要になります。
今回の新県美は、より市民に開かれたアート空間を作りたいと考え、展示室と外部との中間領域としてメディアヴォイドを設定しました。
県民ギャラリーや多目的スペース、ワークショップスペース等と連動しつつ、日本庭園とも視覚的につながる空間と、各展示室の展示を連動的に考えることで、今までの美術館にはなかった開かれたアート空間の創出が可能になると考えました。


Question 3
・公園に関係する仕事をしています。・最近、建物の内と外を結び、境をないようにすることがはやりのようですが…。・公園と一体的、日本庭園と一体的に整備するとありますが。・樹木・緑は生きており呼吸していますので、湿度が大事です。・でも、美術品は湿気が大敵と思います。
→この「ムジュン」した課題について、どのように取り込んだのか?取り扱ったのか?教えて下さい。

Answer 3
展示室や収蔵庫には温湿度をコントロールした空気を入れる計画です。収蔵品に適切な温湿度を確保するように空調計画を進めます。


Question 4
“開かれた建築”について、運営上のデメリットは何か考えられますか。

Answer 4
建物に出入りする場所を増やすと、セキュリティの確保が課題になってきます。
また、開口部を増やすことで害虫の侵入等が懸念されますが、特に展示室・収蔵庫エリアにはそういったものの影響が出ないように計画を進めます。


Question 5
この美術館の中で1番注目してほしい場所はどこですか?

Answer 5
アーバンスリットによって大濠公園と街とがつながること、メディアヴォイドで行われる様々な活動に注目していただきたいと思います。


Question 6
「地域の居間」になることが大切だと言われていて、そのためにカフェが重要になるとおっしゃっていましたが、カフェの他には何か交流として大切な要素はありますか。

Answer 6
県民ギャラリー、ワークショップスペース等を市民の皆さんが活用しやすいように計画し、常に色々な催しが行われているという状況を作ることが重要だと考えています。
また、ライブラリー及びライブラリーカフェについても図書館的に利用して頂けると、館全体が交流できるスペースになると思います。

Question 7
東京では、現代の最新技術を用いた、デジタルアート、3Dアートなどが多く見られるのに対して、福岡ではあまりそういったアートを取り入れることができる美術館を少ないと感じています。今回設計されたこの美術館では、どのようなアートを展示する想定で考案されましたか。また、どの世代に利用してもらうかお考えですか。

Answer 7
これから何十年も使われていく美術館として、メディアアート等から国宝・重文まで、幅広いアートの展示を可能とする展示空間を作っていきたいと考えています。


Question 8
[災害に強い施設]館内の芸術の保護、人の安全を考慮した施設にしていただきたい。

Answer 8
一般的な建物の1.25倍以上の構造強度を持つ設計を予定しており、免震についても採用を予定しているので、一般的な建物と比較してかなり安全な建物となります。


Question 9》
大変夢のあるお話ありがとうございます。美術館の顔でもあるエントランス、受付はどのような設計になるのでしょうか?又、従来の美術館前のバリアフリー用のアプローチ、駐車場は、実際、身障者の方に使いづらいように思えますが、今回どのように構想されていますか?

Answer 9
周辺から大きなギャップ(高低差)を作らず、できるだけスムーズに出入りできるように計画を進めています。
地下に計画する駐車スペースからスムーズに入館できる動線も確保する予定です。


Question 10》
美術館の展示の広さがイメージできなかったのですが、既存の美術館と比較してどの程度の大きさなのでしょうか。

Answer 10
展示スペースは、県内の美術館として最大の面積を確保するように検討を進めています。


Question 11》
つえを使っていて長時間というか、15~20分歩くと休憩が必要な親でも展示を楽しめるような工夫はありますでしょうか?(車いすを嫌がるので…)

Answer 11
メディアスリットを中心として館内の各所に休憩スペースを設けたいと考えています。


Question 12》
図書室について
今県美には図書室がありますが(美術書等の)それはどうなりますか?
先程のトークの中に図書室のコーナーがあまり無かったので。

Answer 12
現在の県美が図書館に端を発した建物であり、新県美でもライブラリー機能は重要なものであると考えています。メディアヴォイドとの連動やライブラリーカフェ等、より魅力的なライブラリーになるように考えていきます。


(後編へ続く)

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